酒、土曜日

朝起きて二日酔い。

昨晩は高田馬場で7人くらいで飲んでいたら、一緒にいた若者24歳が知らない間に泥酔。
彼はトイレに閉じこもってしまい、店員に激怒された。
もちろんその若者はよくないが、あんなに怒る人は久々に見た。
そして店員にあんなにブチ切れられることは初めての経験である。
別に自分が怒られたわけではないがやはりいい気分はしなかった。
それで自分も事情がいろいろよくわからないのだが介抱していたひとりがふてくされてしまい(?)、彼を励ますために数人で2軒目に行くことになり、結局自分が参加するほかの人との飲み会に行けなくなってしまった。

と、とにかく何がなんだか読む人もよくわからないだろうが、自分もよくわからない夜だった。

なんだか飲んでばかりのようだが、飲んだくれてるのはたまたまである。
しかし、実際のところほとんど毎晩家でも自分は飲んでいて、最近はお酒の付き合い方を考えないとなぁと思っている。
仕事をしていた時のほうが酒量が少なかったと思う。ストレスもあるのだろうが。
自分のお酒の量が増えたのは今をさかのぼるとレコード屋で働いてる時からだと思う。
その前の文具メーカーの営業をしていた時も少なくなかったかもしれない。
とはいっても、人並の酒飲みだとは思うが。
家族もかなり酒を飲むのは影響しているだろう。父も毎晩飲んでる。
フィンランドに住む母はもうあんまり飲んでないだろうが、日本にいたときはキッチンドランカーだった。
母方の兄弟二人が数年前に立て続けに亡くなったが、おそらく二人ともアルコール中毒だったろうと思う。
推測の域を出ないが、直接の原因でないにしろ、事情を聞くにそれが遠因だっただろう。
アル中は遺伝する部分もあるとかいうので気を付けたほうがいい。

そんなこんなではないが、たまたまここ数日は吾妻ひでおの『失踪日記』を読み返していた。
失踪日記』は何度も読んでいるけど、特に09年中野に住んでいた時代に読んで、すごく励まされた思い出がある。
あの感じは自分の中でいまだに体感的に残っている。
その当時、自分は全然金がなくて落ち込んでいたのだった。仕事もうまくいってたし、プライベートでも特に問題がなかったと思う。
まだ結婚していなかったが妻も茗荷谷で友人とルームシェアをしていて、よくお互いに買ったばかりのミニベロで家を行き来し、お弁当のおかずを共同で作っていたりした。
でも、引っ越したことやそもそもの蓄えがなかったこともあるだろうが、お金が全然なかった。
部屋が狭かったこともあるが、マンガやCDをその時期はかなり高円寺のドラマに売り払っていた。
そんなこんなで落ち込んでいた時期に、たまたま『失踪日記』を読み返した。
こんな人でも頑張って生きている。
お金がないといっても自分はとても幸せではないか、と気持ちが軽くなったのだった。
身もふたもない話である。
でも、いまだに年に1回くらいとあの時の感動を思い出して、『失踪日記』を読んでしまう。

さて、実は今晩は白湯しか飲んでない。
飲もうかどうか、少し悩んでいるが、悩むくらいなら飲んじゃおうかなとも思いはじめてきたが。

失踪日記

失踪日記