2012/02/05

書くクセをつけたいので、なるべく日記的な文章を綴りたいと思う。
MRBQがiTunesで流れてきた。

昨日は出勤。
15時から生徒と文芸部の読書会。
大体この読書会は生徒が推薦する小説を読むのだけど、今回の越谷オサム『ひだまりの彼女』も生徒のTくんが推薦してくれた。表紙が西島大介

陽だまりの彼女 (新潮文庫)

陽だまりの彼女 (新潮文庫)

新聞の書評で読んで知ったらしい。
ファンタジーな恋愛小説とのことなのだけど、途中までは全然ファンタジックでも何でもない。驚くほど健全でラブラブな恋愛の様子がフラットな文体で描かれる。
僕は二週間前に早めに読み終わってしまったので、読書会の直前で軽く読み返していたらバカップルの日常を読んでいるようで恥ずかしくなった。でも、最初に読んでいたときはそう感じなかった。易しい文体でリーディングに勢いがついてしまう部分もあるけれど、やはりよくプロットが練ってあって表現の細部も読ませるように出来てるのだと思う。ビーチボーイズが出てきたり春樹チルドレンな部分もある。最後の最後で身もふたもないような展開になり、さすがにネタバレするので説明は省くけど、最後は奇妙な味のファンタジーとして終わる。
ほとんどの読者にとって、このラストは想定外だと思う。僕も読書会の生徒も誰一人想定できなかった。呆気ないといえば呆気ない。しょうもないといえばしょうもない。しかし、一方でこんな終わらせ方をしてしまうのもなんだかすごいような気がしてくる。そんなラストなのだ。
この作品は序盤から初恋が成就する物語なのだけど、女の人はそういう男の恋愛願望をどう考えているのだろうか。村上春樹の『国境の南、太陽の西』も初恋が物語の中で重要なファクターとして現れる。たしか上野千鶴子斉藤美奈子か忘れたけれどもフェミニズム色の強い論客はそんな男の夢想には付き合ってられないまったく春樹はいつもこうだ的にdisっていたような気がする。うろ覚えでしかないので、あまりツッコンだことは書きたくないが、でも、どちらかというと一般の女性だってそんな男のくだらない恋愛願望にはついていけないと思っているのではないだろうか。
僕もピンとこない。
十代でまだ交際経験のない男の子なら初恋成就を夢見るかもしれないなとは思うけど。
でも宣伝文句として『ひだまりの彼女』は女子が男子に読んでほしい小説No1だそうだ。だから気になった。まぁ、それは単なるキャッチコピーに過ぎないのだろうけれど。


夕方からは大学生4人と職場の近くの居酒屋で飲んだ。
元コスモ生Yくんが今月末から英国留学に行くので一応そのお祝いを兼ねた飲み会である。当初は元コスモ生のHくんとYくんとの三人だったが、Yくんが大学の友人をふたり連れてきた。
予備校に勤めているのでOBOGら大学生になった学生と話す機会は一般の勤め人より多い方だけど、予備校出身外の大学生と話す機会はさほどないので面白かった。コスモで関わりの強い生徒は普通一般の学生と毛色が恐らく、多少違うので。しかし、最近若い人と飲むとおっさん臭くなった気がしてるから注意したい。仕事の影響があるのかもしれないが。
二次会にはYくんとHくんと我が家へ。Yくんが連れてきた友人二名には申し訳なかったけど、一次会で別れてもらった。
まぁYくんとはしばらく飲めないので三人で飲もうということになったのだ。
さすがに家に5人も泊まれない。
最近よく知人らを連れて行く近所のジャズバーはライブをしていたので入れなかったので、家で飲むことにした。
夜も深くなって我々はビートルズホワイトアルバムを聴いていた。
やっぱりホワイトアルバムはすごいなぁ俺はポール派だジョン・レノンもそりゃいいけどとか、当たり前すぎることを言いながらサタデナイトは過ぎていった・・・