代々木〜津田沼〜新所沢


先日、久しぶりに代々木の野菜を食べるカレー屋さんCampでカレーを食べた。おいしかったです。
ベジタリアンのメニューがあるかまではわかりませんが野菜が好きな方や、代々木に来たもののどこでメシ食うかわからんという方はどうぞ。野菜なんか食ってられっか肉肉肉みたいなあなたにもガッツリとスペアリブののったBBQカレーなるものもメニューにあったっぽいので肉食系男子/女子もどうぞ。けっこう行列しているらしいけど、ちょっと待てば入れます。
しかし久しぶりに代々木に行ったけど、予備校時代を思い出しなつかしさにひたりました(あまり頻繁に予備校に行ってたわけでもないし、どちらかといえば千駄ヶ谷に近かったのでそっちの利用の方が多かったのですが)。
ひたりすぎて、噂の(?)代々木の新商業施設「代々木ビレッジ」を見忘れた。
でも、あれは確実に僕の求める代々木ではないので行かないと思う(とかいってちゃっかり行ってみると思う)。

土曜の夜は実家の津田沼に。その前に同窓会&新年会&誕生日会。仕事があったので二次会からの参加。
私は駆け出しアマチュアアラサー研究家&ライターなので、ここで一気にアラサーネタを収集してやろうという下心もあったのだが、最終的にはただ普通に楽しんで帰った。まぁ別にそれはそれでいいのだが、今回のことは「アラサー入門」に活かしたいものである。
翌日は新所沢に戻り、友人のウツボさんと飲んだ。
ウツボさんはmixiでつながった人なのだけど、mixi内田樹高橋源一郎小熊英二長嶋有、クアルテート・エン・シー、ロバート・ジョンソンなどなどのコミュニティの管理人だったりとかなりアクティブな人なのでもしかしたら間接的に知っている人がいるかもしれない。僕はそこから本当にたまたま彼の日記等を読みはじめて知り合った。新宿文藝シンジケートのメンバーで、ウツボさんは読書会を主催しているので、月に1回くらいは会う。

最初に駅前の立ち飲み屋で17時前から飲み、最近ウツボさんの読んでる漱石の話などなど。
店を出る頃には店内のテレビで演歌特集が流れていたのでけっこう楽しくそれを見ながら飲んでいた。
演歌ってよく聴くとすごい面白い。そして変である。変であるというか、はっきり言えばアナクロニズムとも呼べるのだろうけど一方的にそう呼びたくない気がする。
あと昔の島倉千代子の歌番組の映像とか流れていて見ていたのだが、歌の間に語りを入れていたり、曲に合わせた豪勢なセットが準備してあったり、昔はいまよりも演歌が民放で流れていたような気がするから覚えているけど妙な寸劇からはじまったりする演歌もよくあった。
非常に構築性が高いというかプログレッシブというか、大衆演劇的というか総合芸術的というか、Mステにあるようなライブ感とはまったく別物の世界観である。当然と言えば当然なのだが。歌詞や歌唱や、あの演歌の世界観はこれからも日本の民衆に愛され続けるのだろうか。
演歌は嫌いじゃないけど、むしろ坂本冬美とか藤あや子とか容姿も含めてかなり好きだけど、さすがにiTunesに入れようと思わない。家で聴こうとも思わないし、テレビで見るのも年末の紅白歌合戦くらいである(若い視聴者を離さないようにだいたいジャニーズとかAKBが演歌歌手とコラボしているのだが、あの年末の光景も今やゆく年の風物詩になりつつある。新時代の日本百景と言っていいのではないか)。演歌は次第に風化していき、我々が年寄りになったら、未来の「懐かしの名曲」みたいな番組では小室ファミリーミスチルが出てくるのだろうか。ちょっと信じられない。などなどと話しながら我々の向かった二軒目はそこから歩いて一分足らずの新所沢のジャズバーSWAN。
SWANではまずコルトレーンの「My favorite things」を聴き、僕がマイルスの『On The Corner』をリクエストした。
最後にウツボさんが最近聴いているというスタン・ケントン楽団の50年代の作品を聴いた。



この頃のコルトレーンは最強なんだけどいつも思うのはマッコイ・タイナーのピアノの粒子が迸っている感じがするのだ。
テクノやハウスミュージック的に音を重ねていくようなピアノの響きが気持ちいいし、エルヴィン・ジョーンズのドラミングも洗練されつつもプリミティブで文句なしにカッコいい。そして何と言っても演奏がアツい。大体のジャズの演奏は気合いが入っているのだけど、ちょっと次元の違うアツさである。そのアツさに僕はたまに疲れてしまう、と余計にひとこと付け足すのでアンチと思われるのだが、コルトレーンは好きですよハイ。



マイルスはなんだかんだこのあたりの作品が一番好き。
ディスクユニオンで働いていたときにはどこかで毎日流してた。
こういう音楽を70年代でやられてしまうとそのあとの人たちは困ってしまうんじゃないかと思う。




リー・コニッツが参加しているらしい。その時は気がつかなかったけど、改めて聴いてみるとこのクールなソロを吹いているのはたしかにリー・コニッツ。と思うけど、そこまで耳がいいわけではないので聴くだけではわからなかった。





そして最後に家に来てもらって、またテテ・モントリュー、モンクなどを聴きながら角ハイボールを飲み、所沢の寒風の中、ウツボさんは帰っていった。